研究活動

鈴木研究室では、応用統計解析、品質管理、マーケティング調査に関する研究を行っています。統計的手法や機械学習法の開発、大量顧客データからのマーケティング分析、サービス品質や顧客満足度の評価などの応用研究、さらに品質管理に関する調査研究など、データ解析をベースに幅広く研究を行っております。主に、次のような研究テーマに取り組んでおります。

顧客データ分析

ID付きPOSデータやスキャンパネルデータなど,大量で多様な顧客データの解析。推薦システム、顧客データから顧客行動分析、優良顧客の識別、スコアの算出等の研究 

・顧客購買履歴データから、個々の顧客に対して商品を推薦する仕組みを、統計解析、機械学習の方法論などを用いて構築します。最近は、正則化法を用いた行列因子分解による推薦システム、PLSIを用いた推薦システムに関する研究を行いました。
・個々の顧客購買履歴データ(直近購買日(Recency)、購入頻度(Frequency)、購入金額(Monetary)など)、統計解析、機械学習の方法論などを用いて顧客行動分析、さらには顧客スコア、優良顧客識別手法の研究を行っています。

マーケティング調査

サービス品質、顧客満足度、ロイヤルティ測定、保守サービス性、社会的品質、これらの関係性に関する研究

・Parasuramanらのサービス品質測定(Servaual)、Fornell によるACSI(American Customer Satisfaction Index)におけるモデルを基盤にして、サービス品質、顧客満足、ロイヤルティの測定やそれらの構造に関する分析を行っています。アンケート調査で顧客評価データを収集し、因子分析や共分散構造分析を用いて分析およびモデル構築を行います。応用事例として、プロ野球、Jリーグ、ドラマ、映画、銀行、ファーストフード業、コーヒーショップ業、つくば市の小売業などを取り上げてきました。
・サービス品質、顧客満足度に関する調査研究の一環として、プロ野球チームやJリーグ・クラブと連携して、スタジアムでのアンケートを実施し、設備・サービス、ファンサービス、チーム・選手の魅力に関する調査研究を行っています。
・現在、製品品質における保守サービス性や社会的品質に関する実証研究にも取り組んでいます。

マネジメントに関する調査研究

品質管理、スポーツ経営などのフレームワークに関する調査研究

・品質管理については、いままで、日本の製造業を対象に、ISO9000sの成果に関する調査研究、品質管理の現状と変化に関する調査研究を行いました。企業を対象にしたアンケート調査データに基づき、品質成果に結びつく要素を統計解析により明らかにしました。
・現在、オープンイノベーションや保守サービス性と品質管理に関する関係の実証研究を行っています。
・スポーツ経営については、プロスポーツクラブにおける業績評価指標の関係性と重要な業績評価指標を検証しました。その際に、ネットワーク分析の手法を用いて、指標間の共起性に基づき業績評価指標の関係を議論しました。

スポーツデータ解析

野球やサッカーの競技データに関する解析

・野球やサッカーの競技データを解析し、客観的に戦術の評価、選手の評価を行うことを目指した研究です。大量データの解析が必要とされることから、機械学習や高度な統計解析の手法が用いられます。


医療データ解析

医療データベースを活用したデータ解析

・Tonomachiリサーチコンプレックスに参画し、医工連携の取り組みとして、医学部教員との、医療データ解析の共同研究を開始しています。現在、医療施設のパフォーマンス評価と要因解析を行っています。


統計的品質管理

工程管理手法、実験計画法、応答曲面法及び多目的最適化手法を用いたロバスト・パラメータ設計に関する研究

・工程管理手法については、MDL規準、ウェーブレット解析、ブートストラップ、ブースティング、1クラス-SVM(Support Vector Machines)など、斬新な方法論を工程管理手法に適用し、成果を挙げてきました。
・設計・生産技術での活用を目指し、過飽和実験計画、応答曲面法、多目的最適化手法を用いたロバスト・パラメータ設計の方法論の開発に取り組んでおります。

今後の予定

応用統計解析、品質管理、マーケティング調査に関連する産学連携研究を積極的に行います。 特に、データサイエンスやビッグデータ時代に対応したデータ解析に関する研究を推進します。